5月5日の人
a0090609_222337.jpgすずらんの花が美しく咲く5月5日、manaはinacoで1歳の誕生日を迎えた。manaの誕生日を祝うのに合わせて、inacoに来るこども達全員の健やかな成長を願って、みんなで記念樹を植えた。記念樹のセレモニーの締めくくりとして、青空の下、美しいバイオリンの音色を奏でてくれた人がいる。
父の教え子だったhukuraくん。その時、何年かぶりにinacoを訪れてくれていて、得意のバイオリンを披露してくれた。manaのHappy Birthdayの曲も弾いてくれ、みんなで歌った。心に残るきれいな音色だった。記念樹と合わせて、忘れられない思い出となった。

hukuraくんが、この世を去った。
そう、父から電話があった。心臓からくる急死だったらしい。あまりにも突然で、若すぎる死。言葉がでなかった。
東大のマスターで、ダイヤモンドに含まれる不純物を研究していたhukuraくん。inaco滞在中も論文に取り組んでいて、一息つく時にノートパソコンを開き、その内容を簡単に説明してくれた。パソコンの画面に映し出されていたのは、天体にある星雲を映し出したかのような画像。それがダイヤモンドに含まれる不純物なのだそう。ミクロの世界に宇宙がある、そう感じた。
研究の成果は世界の専門機関誌に発表され、これからを期待される人物だった。有望な地球物理学者を失ったと思った。本当に惜しまれる死。





a0090609_22562624.jpg

東大のオーケストラ部に所属していたhukuraくん。
Happy Birthdayの曲が終わった後に、夫が冗談で、「毎年、この日に来てください。いつかinacoでオーケストラが聞けたら、すばらしいだろうに。」と言った言葉に、快い返事をしてくれた。来年あたりはカルテットくらいになるかもしれない、そう淡い期待を残して、hukuraくんはinacoを去っていった。また、来年も会えるかもしれないと思っていた。

その死は、あまりにもあっけなさ過ぎる。manaは、hukuraくんのバイオリンの音色を覚えていないだろう。顔すら記憶に残っていないだろう。
その音色はもう聞くことはできないけれど、manaが誕生日を迎える度に、1歳の誕生日のhukuraくんのバイオリンのことを話してあげたいと思う。
人間の記憶は、うつろいやすい。でも、私達家族はmanaの誕生日の度に、hukuraくんを思い出すに違いない。その屈託のない笑顔と美しいバイオリンの音色を。

hukuraくんに出会えた証として、これを記したかった。
そして、安らなる眠りを願って。

a0090609_2315217.jpg


by ma-n-na | 2006-10-23 23:17 | たいせつなひと・たいせつなもの
<< manaのルールとこだわり 中国土産 >>



愛するむすめのmanaとsimpleなくらし・・・・たいせつにしたいこと。
by ma-n-na
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
カテゴリ
mana
こどものもの
ひびのくらし
たべものいろいろ
すきなところ
たいせつなひと・たいせつなもの
ちいさいおうち
おもうこと・かんじたこと
inaco
たび
以前の記事
2007年 08月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
more...
links
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧