慣らし保育
a0090609_22433813.jpgmanaの慣らし保育の3日間が終わった。
初日は私と一緒に、午前中いっぱい遊んで、お昼を食べて帰ってきた。2日目はmana一人でお昼を食べるまで、3日目はmana一人でお昼寝が終わるまで、という内容。

初日。4月の始めの日。体調不良や小学校の春休み期間ということもあって、保育園に来たこどもは9人、manaを入れると10人だった(保育士さんの数は5人)。
全員が揃ったところで、小さい子と大きい子に分かれてお散歩に出かけた。小さい子は、2才6か月と2歳8か月の男の子2人とmanaの3人。大人2人(男性の保育士さん)が保育園の玄関をでて、こども達と空の状況を見ながら、「どこいこっかな〜」とぽつり。
ここの保育園では、小さい子のお散歩は大人が行き先を決めるのだけど、大きい子の場合、こども達みんなで話合って、その日の行き先を決める。
ここの保育園は、こども主体の自由保育が特徴。やりたいこともこども達が決めれば、実行に移すのもこども達自身。大人はその様子を見守り、必要な時に力を貸すだけ。そんな保育の仕方が、manaをここに入れたいと思った理由のひとつなのだ。

話はお散歩に戻って・・・




最初に驚いたのが、お散歩する時にこどもと手をつながないこと。普段、公園に来る保育園のこどもを見ていると、小さい子は数人で台車に乗っている姿をよく目にする。しっかり歩けるようになると、こども同士手をつないだり、みんなでひとつロープを握りしめて、公園までの道を一列に並んでテンポよく歩いている。それが普通だと思っていた。
ところが、ここの保育園では、お散歩に出発したこどもは自由に道路を歩いている。道路のまん中にでると、時折「はじっこ、あるこうよ」と声を掛けられる以外、自分のペースで好きなように歩いていく。こどもの自由のペースだから、こっちにしゃがみ込んで石と遊んでいたり、あっちに走っていったり。大人は、一緒にしゃがみ込んで石遊びをしたり、危なくないように後からついていくだけ。
道端や家々に咲くお花を眺めたり、蟻を見つけて、その後をついていたり。空き地に入っていっては、転がっているプラスティックのパイプを木の枝で叩いて、その音を確かめたり。散歩道の途中にある家の庭先では水槽の中の亀を眺めたり、砂埃で汚れたトタン壁に手で落書きして、真白になった手を見て、みんなで笑い合ったり。

小さな遊び場に着くまで、色々なものを見たり、発見したりの連続。なんと素晴らしいお散歩なんだ、そう思った。そして、こんなに楽しいお散歩を多くのこどもが体験できたら、いいだろうにとも。
普段目にする保育園のお散歩を考えると、公園に行く=公園で遊ぶことだけが目的になっていて、それまでの過程を効率化させることによって、結果として、そこから得られるであろう様々な発見や体験を、こども達から奪うことになっていると感じた。ただ、これには保育体制の諸事情があるから、仕方がない。
manaの保育園がこういうお散歩ができるのは、こどもの数に対して大人の数が多いということ、こどもを自由に育てようという一貫した理念を大人が持っているからなのだと思う。

また、お散歩で面白いなと思ったのが、交差点や曲がり角などに来ると、みんなで立ち止まって、安全を確認すること。
「前みて」と大人が声を掛けて、こども達みんなで前から車が来ないか確認するのだ。前の道に目を凝らして、耳を澄まして、それを確認する。来ないと分かると「車、こないねえ〜」と。次に、「後ろみて」「右みて」「左みて」と順に確認して、全部が確認できたら、道路を渡る。ひとつでも車が確認できたら、最初からやり直し。住宅街で車の往来が少ないとは言え、うまく渡れるのに時間がかかる。
小さいからと言って、大人が安全を確認するのではく、こどもにさせるいうのはいいやり方だと思った。この安全確認は、manaの心に残ったらしく、その日の帰り、manaを抱っこしながら、そそくさと交差点を渡ろうとしたら、「あ!まま、まえ!」と注意されてしまった。保育園でのひとつひとつの出来事が、manaの新しい習慣になっていく、そう感じた。

遊び場でしばらく遊ぶと、manaが「ねむたい」「おなかしゅいた」と言うので、遊ぶのを切り上げて帰ることに。帰りの途中から、「まま、だっこ!」となったmanaを抱っこして歩いた。
普段お散歩していてもすぐに「抱っこ」で、あんまり歩きたがらないmanaがその日はよく歩いたと思った。ここの保育園ではとにかく歩くので、大きな子では片道1時間も平気で歩くそう。足腰を鍛える意味でも、歩くことは重要。いいことだと思った。
保育園に帰ってくると、外に敷いたすのこの上で、汚れた服を着替える。男の子の一人が着替えるのを嫌がり、「いやだいやだ」と泣き始めた。先に着替え終わって、食事の席についたmanaを見て、お腹が空いて余計に泣く。2人のこどもの着替えをさせていた“ことーさん”の様子を見ていると、強引にお部屋の中に入ろうとする泣いている子を「着替えるまで入ってはいけないよ」と言っておいて、先にもう一人の子の着替えを済ませて、中へ入れる。その後、「いやだいやだ」と泣いている子を膝の上に抱っこして、泣いている理由やどうしたいか?をひとつひとつ問いただしながら、その答えに耳を傾けている。そして、「いやだいやだ」を優しく説き伏せていく。根気のいることを、根気強くしているその姿に心が打たれた。
manaや他の子がごはんを食べ終わる頃、静かになったなと思い、泣いていた子を見ると、“ことーさん”の膝の上で、眠っていた。

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2日目。
これまでに、この保育園に来る時に、入口に来るとmanaが私の膝にしがみつくことがあった。そこが保育園であるということを、manaなりに感じとっていたのだ。そして、いつか自分も預けられるのではないか?と。
とうとう、その日はやってきた。保育園に着いて、manaが場に馴染んだところで、「これから、ままはお仕事にいくからね。みんなと一緒に遊んで、ご飯食べてね。そうしたら、ままお迎えにくるから」と言って、保育士さんにmanaを託した。
「まま〜!まま〜!」とぎゃーと激しく泣いている声が、門から100m離れても聞こえてきた。

お昼過ぎに迎えにいくと、manaがきょとんとした顔で私をみていた。泣くかな?と思っていただけに、ちょっと拍子抜けした。抱っこしながら、その日の様子を聞くと、私が帰ってからもずっと泣いていたそう。泣きつかれて、抱っこのまま40分ほど眠った後、小麦粘土をしている子の方へトコトコ。しばらく一緒に遊んだ後、「ごはん食べる?」と聞くと、「うん」。それからはおしゃべりしたりで、ごはんもたくさん食べて、楽しく過ごしたそう。
帰り道、抱っこして歩いていると、manaが「まま、いなかったね」と、「さびしかった?」と聞くと、「しゃみしかった」と答えるmana。「でも、がんばって偉かったね」と言うと、「まなね、ごはんもたべたよ」と得意げに話していた。
家に帰ってからは、お昼寝もせずに、19時過ぎまで元気に遊んでいた。夜中、何度もも「う〜ん、う〜ん」とうなされていたのは、昼間の寂しさを思い出したのだろうか?

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3日目。
保育園の入口に着く前から、泣きだしたmana。保育士さんにmanaを預けると、体をえび反りにして泣いていた。
3時頃迎えに行くと、お昼寝で静まりかえった保育園の一角で、小さなテーブル前で椅子に座って、ひとりおやつを食べているmanaがいた。やっぱりきょとんとした顔をしていた。
おやつを食べているmanaを見ながら、その日の様子を聞くと、朝大泣きしているmanaを抱っこしてお庭に出ると、ミミズが地面を這っているのを見つけたそう。「manaちゃん、みみずだよ」と言うと、泣くのを止めてしばらく、ミミズを見ていたのだとか。
その後は、みんなでお散歩。抱っこされながら公園に向かっている道中、「みんなとこうえんいく」と言ったり、「とらっくきた」などおしゃべり。公園に着くと、桜がきれいで、風で落ちてくる花びらを見て、「あ!ゆき!」と駆け寄っていたそう。帰ってからは、ご機嫌で歌を口づさんだり。
でも、お昼ご飯を食べ終わると、玄関の方を見て「まま、いく?」と寂しがったそう。前日と同じでごはんを食べた後、お迎えに来てくれると思ったらしい。お昼寝は、抱っこで寝かしつけるものの、お布団に降ろすと起きてしまい、その後ひとりでおやつを食べていたのだとか。

おやつを食べ終わると、「まま、おいで」と呼ぶのでついていくと、今日遊んだ場所や何して遊んだかを順を追って説明してくれた。ご丁寧に、「ここ、おむつね」とオムツを捨てるところまで教えてくれたのには、思わず笑ってしまった。
そんなおしゃべりで甘えん坊のmanaを、保育園のみんながあたたかい目で見守ってくれていた。「おうち、帰る?」と聞くと、保育士さんひとりひとりに「ばいばい」してお別れしていた。
帰りの道中、manaが「しゃみしかった」とひと言ぽつり。ついこの前まで、「寂しい」という言葉の意味すら知らなかったのに、使い方やその気持ちまで、しっかりと分かるようになったことに、感慨深さを覚えた。
そんなことを思いながら、自分のことはもちろん、他の子(お友達)の喜怒哀楽が感じとれるような子に育ってほしいと思った。
by ma-n-na | 2007-04-04 23:45 | mana
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愛するむすめのmanaとsimpleなくらし・・・・たいせつにしたいこと。
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