おっぱいさん ばいばい
おっぱいさん ばいばい_a0090609_16381260.jpg日曜日の朝、manaは生まれてからずっと飲んできたおっぱいにバイバイした。
朝起きると、トトロのカレンダーの最後の○にトトロの絵を描いた。「トトロのカレンダー、ニコニコしているトトロでいっぱいになったね。今日は、おっぱいさん、ありがとう、バイバイ、する日だよ。」と言うと、manaは「はい」と一言返事をした。
そして、最後のおっぱいをあげる時。「これまで、おっぱいいっぱい飲んでくれて、ありがとう。最後のおっぱいだからね。いっぱい飲んでね」と言うと、manaはうれしそうに笑った。30分ほど、最後のおっぱいをゆっくり飲んだmanaは、「おしまい」と言って、私の膝から降りた。「おっぱいさん、バイバイだね?」と聞くと、manaは「おっぱいさん、ありがとうって、ばいばい!」と元気よく答えた。

manaがテレビを見ている間に、おっぱいにトトロの絵を描いた。水性のマジックがなかったので、黒いクレヨンで描いた。出来上がったトトロの絵は線の色が薄く、なんとも頼りなさそうなトトロ。こんなんで大丈夫かな?と少し心配になる。
manaのところへ戻って、「manaがね、上手におっぱいさんバイバイしたから、ママのおっぱいにニコニコのトトロがきたよ」と言って、おっぱいを見せた。




おっぱいに描かれたトトロを見て、眉間に皺を寄せ、顔を強ばらせるmana。
泣くのかな?それとも大好きなトトロだから、笑うのかな?と思っていたので、意外と静かな反応だった。服を降ろして、「おっぱいさんにニコニコのトトロいたね」と声を掛けると、manaは「トトロいた・・・」と力なく呟いた。念のため、「もう1回、おっぱいみる?」と聞くと、強く首を横に振って「いーの!いーの!」と拒否していた。トトロの絵の功果に、ちょっと驚く。

ごはんを食べて、準備をして、manaと2人で保育園へ行った。
この日は、保育園のバザーの日。保育園に通う親総出で、バザーの手伝いをするのだ。入ったばかりのmanaと私は、保育園に残って、親がバザー会場へ行っている子ども達の保育担当。保育担当と言っても、実質manaと遊んでいるだけなのだけど。
当初、卒乳の初日は家族で出掛けようと考えた。でも、保育園に行っていた方が他の子達と遊べて、manaの気も、私も気も紛れるだろうと思い、1日保育園で過ごさせてもらうことにした。
そして、この選択は正解だった。manaは、他の子と一緒にいることで、おっぱいのことを忘れられたし、私も、普段のmanaの保育園の生活を垣間みることができて、面白かった。

保育園に着いてしばらくすると、大きい子達がバザー会場へ出かけていった。バザーで、お買い物を体験するらしい。
出掛ける前に、大きい子達がmanaに「mana〜、お土産買ってくるからね」「manaには、絵本買ってきてあげる」「manaちゃん、楽しみにしててね」と口々に声をかけてくれていた。その様子を見て、manaは大きい子達にも、普段からかわいがられているんだなと感じた。
バザー会場に行けないmanaのためにお土産を買ってきれくれるなんて、優しい子達だなと思いながら、でも確かお小遣いは100円ではなかったかしら?、とふと思う。大丈夫!気持ちが一番大切だからね。
大きい子達と接している時に、「へえ〜」と思ったのが、manaがほとんどの子の名前を覚えていたこと。もともと少人数の保育園だから人数は少ないのだけど、それぞれ名前を呼んで話しかけていた。

大きい子達が出掛けると、残った小さい子達でお散歩へ出かけた。
「お散歩いくよ〜」と声を掛けられると、manaは自分の着替えが入っている箱のところへトコトコ歩いていって、中からリュック(保育園から借りているもの)を取り出して、なにやら中をごそごそとしている。お散歩の時は、リュックに着替えを入れていくのだけど、その準備をしているらしい。自分のことは自分でしている姿に、ちょっと驚く。もちろん、全部自分でできるわけではないので、最後は私が手伝って準備完了。
リュック背負って、帽子冠ってみんなで出発。公園までの道すがら、お花を見たり、亀を見たり。はたまた、地面に座り込んで動かなかったり。楽しいお散歩だった。

おっぱいさん ばいばい_a0090609_16413964.jpgおっぱいさん ばいばい_a0090609_16423287.jpgおっぱいさん ばいばい_a0090609_1647428.jpg















お散歩から帰ってきて、お昼ごはん。manaはお腹が空いて仕方がないらしく、「おなか、すいた」と言いながら、台所を何度も何度も覗き込んでいた。そして、もりもりごはんを食べていた。
ごはんを食べている時、以前とは別の保育士さんからも「manaちゃんは、いっぱい食べますね」と言われた。おやつの時、manaは自分のおやつを食べ終わると、まだおやつを食べていない大きな子のところへ行って、ちゃっかりおやつを分けてもらっているらしい・・・。
manaはごはんを食べ終わると、食器を重ねて、それを台所まで運んでいた。それが終わると、自分が座っていた椅子を片づけていた。保育園にいるmanaは、何だかたくましい。

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しばらくすると、大きい子達がバザーから帰ってきた。
大きなおねえちゃんが「manaちゃん、これお土産!」とキティーちゃんの鈴をくれた。「mana〜、絵本もあるんだよ」と、他の子も声をかけてくれる。自分の物も買いたいだろうに、少くないお小遣いの中から、manaのお土産を買ってきてくれた子の優しさがうれしかった。
中には、「お母さんに」とおしゃもじを買ってきた男の子もいたそう。おしゃもじをプレゼントされたら、うれしくて泣いちゃうだろうなって、話を聞きながら思った。

お昼寝の時間。manaを膝に抱っこして、絵本を読んでいると、静かに眠りについた。あっけないくらいの寝入りだった。お昼寝から起きて、おやつを食べて、またみんなと遊んでから、家へ帰った。帰り道、manaが「たのしかったね」と言った。


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家へ帰ってくると、家の中がピカピカになっていた。
留守番していた夫が、家中を掃除して、洗濯して、布団を干してくれたらしい。そして、晩ごはんを作りにかかる。夫が晩ごはんを作っている間、manaは私と遊んでいられるので終始ご機嫌だった。
その晩、夫が作ってくれたのは、まぐろと鰹のお刺身(鰹の切り方と盛り方がかなりワイルド)、豚肉と韮の炒め物、摘み菜とじゃこ乗せ冷ややっこ、野菜たっぷりのお味噌汁とごはん。
夫がごはんを作ってくれることは滅多にないので、有難く、美味しくいただいた。manaも「ぱぱね、ごはん、つくった!」と何度も言っていた。

さて、心配していた夜の寝かし付け。
お布団に横になって、manaの大好きな「ピッキーとポッキー」の絵本を何度も読む。電気を消して、トントンしながら歌を歌う。その間、manaは静かにしていた。でも、しばらくすると、ひっくひっくとしたかと思うとわーっと泣きだした。我慢していたものを全部吐き出すように、わーと泣いた後、眠りに落ちた。たった30秒のことだった。
私もそのまま、manaと一緒に眠りにつく。夜中、manaが一度目をさました。お水を飲ませて、トントンしていると、すぐに再び眠りについた。


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朝5時半、「おっぱい!」とmanaが目覚める。
「mana、上手におっぱいにバイバイして偉かったね」と言うと、「manaね、えらかったの。トトロに、おっぱいバイバイって。」と自分に言い聞かすように言ている。「おっぱいみる?」と聞くと、また強く首を横に振った。トトロのおっぱいは断じて見たくないらしい。
おっぱいの調子はというと、心配していた張りは全くない。

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この日は、ちょっと遠出して葉山の海に行った。
まずは旭屋牛肉店へ立ち寄り、葉山コロッケとサンド用のパンを買い込む。夫が買い物をしている間、manaは店先でコロッケ待ち。買ったコロッケをパンに挟んで、ソースをかけて、パクリ。
おいしい、おいしい♪写真でも撮っておこうかしら?と思って、カメラを取り出すと、イヤな音がして、動かなかなくなった。どうも、このカメラは相性がよくないらしい。買った次の週に壊れて交換してもらって以来、2度目。(以下、携帯カメラの映像)

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コロッケを食べた後、しおさい公園へ。
しおさい博物館に入ったものの、manaは展示してあった亀のはく製が恐くて、早々に退散。美しい庭園で、じゃり遊びに夢中になっていた。その後は、池の鯉に夢中。「次いこうよ」と声をかけても、「まだ、あそぶ!」と言ってしばらく動かなかった。
この公園は小さいながらも、美しい庭園と木立、海を望めるテラスがあり、なかなか素敵なところだった。

公園を後にして、再び車へ。朝早く起きたので、manaは眠たい様子。これまでおっぱいを飲んで眠りについていたmanaは、もぞもぞとして落ちつかにない。「抱っこしてトントンしていたら眠れるよ」と声をかけるけれど、私の膝の上で「ねむたい〜、ねむたい〜、ねむたいよお〜」と暴れ回る。上手に眠ることができないのだ。2〜3分、「ねむたい〜、ねむたい〜、ねむたいよお〜」と泣いた後、眠りに落ちた。

manaが眠ったので、近代美術館に「佐伯祐三」を見にいくことにした。この近代美術館の別館は、一度行ってみたいと思っていたところ。企画展が佐伯祐三というのも、うれしかった。
寝ているmanaをベビーカーに寝かし付けようとしたけれど、むずむず言うのでmanaを抱っこして絵を見た。(12㎏はさすがに重い・・・)態勢が悪かったのか、途中manaが起きてしまった。一瞬愚図ったものの、絵を見て機嫌が治る。
美術館を出て、敷地内を通って一色海岸へ降りることに。美術館としおさい公園の間の道の向こうに、青い海が見えた。浜辺に降りて行くと、広い砂浜が広がっていた。

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水遊びが大好きなmanaがさぞ海を喜ぶだろうと思っていたら、やっぱり最初はこわいらしい。握った私の手を放さずに、寄せては返す波をじっと見つめたいた。

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砂の上に座り込んで水分補給。この日は天気がよかったので、素足に触れる砂も熱いくらいだった。
manaは砂遊びをしたり、さわさわと吹いてくる海風を気持ち良さそうに感じていた。
葉山の海は、規模といい雰囲気といい、いいところだった。また、夏に海水浴にきたいなと思った。問題は、駐車場のみかな?

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海を後にして、カノムパンへパンを買いにいった。
2年前、逗子に来た時お休みしていていけなかったところ。ここのパンがどうしても食べてみたかった。「今日はもう残り少なくて・・・」という中から、カンパーニュとキャラメルと胡桃のパンを買った。
お店の中では、タイ料理を食べている家族が1組いた。ここは食事をするところを併設しているので、お昼を食べようと思っていたのだ。オーナー得意のタイ料理の日があると聞いていたのだけど、どうもその日だったらしい。さすがに、タイ料理はmanaに食べさせられない。美味しそうなおかずが数種類のったプレートを名残り惜しくみつつ、カノムパンを後にした。

お腹が空いたmanaは車に乗るなり、「ぱん、ちょーだい!ぱん、ちょーだい!」。manaにパンをあげながら、coyaに行くことにした。あそこなら、manaもごはんが食べられると思いながら。
coyaに着くと、お店の外まで人が並んでいた。manaを抱っこしてokuをちょっと覗いて、お店を後にした。お腹を空かせたmanaにごはんを食べさせなくては。
結局、どこもいっぱいで、滅多にいくことがないファミリーレストランで食事をすることになってしまった。manaは食後のアイスが食べれて、うれしそうだった。

その日の夕食は、昼間見たタイ料理が忘れられなくて、グリルしたチキンとポテト、カボチャを具にしたインドカレーにした(manaはカレーのソースなしで)。カノムパンのカンパーニュの酸味との相性もよく、美味しかった。

夕方、右胸が少し張ってきた。おっぱいを止める前、manaが頻繁に飲んでいた方の胸。左の胸はやわらかいまま。
夜、「ぱぱ、いやだ〜!」と言うので、お風呂は私が入れる。上の服を着たまま、浴室に入ると、manaは「まま、めがねとコート」と怪訝そうに私を見る。「mana、トトロこわいでしょ?だから、今日はママ、お洋服着てお風呂はいるね」と言うと納得していた様子。
お布団に入っても、やっぱり上手に眠ることができないmana。「ねむたい〜、ねむたい〜、ねむたいよお〜!」と泣きながら、眠りについた。夜中は1回、目をさます。お水を飲んで、トントンすると再び眠る。


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朝6時、manaが起きる。
この日は、桶谷に行く日。manaを保育園に預けてでかける。胸の調子は、右は張っているものの、カチカチという感じではない。痛みも触れた時感じるのみ。左は、張りもなし。
助産院では同じ日に卒乳をした4人で、断乳手技。私の胸の様子が一番軽かったので、1時間もせずに終了となった。助産師さんに、manaが上手く眠ることができないと伝えると、「最初は上手くねむれないのは仕方のないことですよ。でも、1週間もすれば、上手に眠ることもできるようになってくるし、夜中起きるのもだんだんと無くなってきますよ。それより、今はいっぱい誉めてあげましょうね。いっぱいがんばって、卒乳したんですもの。いっぱい誉めて、べたべたするくらい、いっぱいスキンシップをとってください。あとは、泣きたい時は我慢させずに、わーっと泣かせてあげてください。泣くことで、すっきりとすることもあるんです。」と言われた。

その日、保育園から帰ってきたmanaは、珍しく愚図ついて、わーっと泣きだした。しばらく泣くと、すっきりとした顔で「ごはん、たべる」と言った。
寝る時は、やっぱり上手に眠れなくて泣いていた。その晩、眠りについたmanaは、朝起きるまで、起きることがなかった。
少しつづ、眠るのも上手になっていってくれればいいと思う。卒乳することで、いっぱい我慢して、がんばってきたのだから。泣くこともあるし、いつも以上に甘えたいのなら、それをしっかり受けとめてあげたいと、そう思った。


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今日は、区役所へ母子手帳をもらいにいった。
私のお腹には、新しい命が宿っている。無事に産むことができたら、11月末にmanaはおねえさんになることになる。
3月末、赤ちゃんができたことをmanaに伝えると、「ママのおなかね、あかちゃんいるの!」とうれしそうに話していた。
自分がおねえさんになること、お腹の赤ちゃんのために、おっぱいをやめなくてはならないことをmanaは理解していた。この1か月、「おっぱい、あかちゃん、はんぶんこ」と言って、昼間飲むのを我慢していたのだ。卒乳の時期を早めたのには、manaに長い間無理をさせてはいけないという想いもあった。
卒乳した今は、「おっぱいね、あかちゃん、どうぞって」と言うmana。今から、しっかりおねえさんのつもりなのだ。
by ma-n-na | 2007-05-02 15:19 | mana
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愛するむすめのmanaとsimpleなくらし・・・・たいせつにしたいこと。
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