「ほら、クスノキだよ。トトロにでてくるだろ。」
manaの近くで遊んでいた男の子のパパが、そう言った。 こどもが産まれるまで、公園の存在価値の大きさなんて考えてもみなかった。近くに公園があろうとなかろうと、普段公園に行くような生活をしていなかったのだ。manaが生まれてみて、初めて公園の存在価値の大きさに気付いた。 お昼ごはんを食べてからお昼寝する生活サイクルに近付いて、manaは午前中を公園で過ごすことが多くなった。どんな魅力的なおもちゃやテレビが家の中にあったとしても、公園で過ごす時間には叶わない。外の空気を吸って、土に触れて、体を動かして、様々な年齢のこどもたちと一緒になって遊ぶ・・・・manaにとってこれ以上の楽しさはないのだ。 だから、どんな公園で遊ぶかとても大切なことに思えてきた。 こどもが安全に遊べる遊具があるか?自然がたくさんあるか?ちょっと休憩できるようなベンチなどがあるか?どういう人たちが利用しているのか?いい公園として望む要素は多い。 というのも、最近違う公園に行くようになって、manaが今まで以上に伸び伸びとしてきているように感じるからだ。そして公園で過ごした時間の分だけ、公園で体験したことの分だけ成長しているとも。 manaが行く公園には、かなりの樹齢と思われる大きな樹がたくさん茂っている。 もともと森だったところを公園にしたのだろうか、傾斜地には樹木が茂り、広場も大きな樹木で囲まれている。広場で遊んでいると、森の中にいるような感じがして気持ちがいい。 以前から広場にある大きな樹は何ていうのだろうと思っていたら、つい先日manaと一緒に遊んでいた男の子のパパが言った言葉が耳に入ってきた。 「ほら、クスノキだよ。トトロにでてくるだろ。」 そうか、これはクスノキなんだ。そう言えば、トトロにも大きな樹がでてきたっけ。 そよそよと葉を揺らす大きなクスノキを見上げながら、トトロのワンシーンを思い浮かべていた。 どれくらいの大きさかと言うと、このクスノキはこんなに大きいのです。ブランコが小さく小さく見えるくらい。 早起きのまなは、大抵公園に一番のり。 公園に着くと、まずは入口で「ぱんぱん!」(犬の乗り物、乗り物は全部パンダだと思っている)、「ぶ〜らんこ」「す〜いすい」(滑り台)と、一通り遊具を確認してから、その日に遊びたい遊具へトコトコ歩いていく。だいたいブランコなんだけど。 ブランコに乗っていると、決まってブランコの歌を歌う。「ぶ〜らんこ♪ぶ〜らんこ♪」私が適当に歌っていた歌を覚えていて、楽しそうに歌うのだ。 ブランコの次は、砂場、アスレティック、滑り台、犬の乗り物・・・という風に、順番にひとつづつ遊んでいく。まだまだ動きがゆっくりだから、少しづつ全部遊んだとしても、軽く1時間くらい掛かってしまう。 せっかちな私もようやっとmanaのペースに慣れて、手を出したいという欲求も仕舞い込むことができるようになってきた。 そうこうしているうちに、ちらほら他のこども達もやってきて周りで遊びだす。そして10時になると、近くの保育園のこども達がどやどやっとやって来る。そうすると、とたんに公園は賑やか。 manaはいっぱいのこども達にまざって楽しそうに遊ぶ。こういう大勢のこども達の中で遊ぶことはいいことだと感じている。特に保育園のこども達は、小さな子から大きな子までいるので、同じ遊具で遊ぶ際manaのいい手本になっているからだ。 3人しか乗れない遊具にmanaも含めて4人乗ろうとすると、一番大きな子が「順番こだよ、ひとりは待ってようね」とか、「manaちゃんていうの?じゃあ、manaちゃんは小さいからお膝に乗せてあげる」とか声を掛け、大人が間に入らなくても、こども達の間で自然と秩序ができあがっているのだ。 [この公園の遊具] 新しいアスレティックもあるけど、年期が入った昔ながらの遊具に愛着を感じている。 話は変わるが、この公園で初めて自主保育の現場を目にすることができた。 区役所などに置いてあるかわら版でその存在は知っていたけれど、自主保育が何なのかさっぱりイメージがつかなかった。 ある日公園につくと、早い時間だというのに、こども達が大勢遊んでいた。しかも、幼稚園の年長さんくらいの大きな子まで。よく見ると、こども達に混って遊んでいる大人達が、首に同じ柄のバンダナをしていることに気付いた。ブランコで隣合わせた人に聞いてみると、名前だけ知っていた自主保育のグループだった。 その時教えてもらったのだが、自主保育というのは保育園でもなく幼稚園でもない、こどもの育て方のひとつのケースなんだそう。こどもを持つ親がみんなで協力して、一緒にこども達と遊んだり学習したり。保育園や幼稚園が肩代わりしてくれている事を、親自ら行っているというわけである。 グループ内のこどもや親は、みんながひとつの家族のように結びつきが強いという。大きい子が自然と小さな子の面倒をみたり、一人っ子でもまるで兄弟がいるように育てられるのがいいところなんだとか。 泥だらけになってみんなで楽しそうに遊んでいるこども達を見ながら、その溌剌とした表情がとても眩しく感じられた。こういう育て方の選択肢もあるんだなと思いながら。 でも同時に、私には選べない選択肢だとも。結びつきが強い分、お互いに課す義務や責任は大きいだろうし、何よりプライベートをオープンにしなければならないことも多いだろう。プライバシーや時間を気にする私には、到底無理なことだろうと感じた。 この公園を利用する人は様々で、その多くは優しく寛容。 manaも私もこの公園で過ごす時間は心地よいし、多くのことを感じ、学べる場になっているように思う。 そして、何より大きな樹があるこの公園が大好きです。 まなが大きくなったら、一緒にトトロみるんだろうな。 [manaの一番のお気に入りの場所] 水道。ここに来ると水を出してくれるまで、離れません・・・。
by ma-n-na
| 2006-09-28 22:15
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