手にした鍵
手にした鍵_a0090609_23342012.jpg昨日は、マンションの引き渡しだった。
出張中の夫に代わって、manaの面倒を姉にお願いして、引き渡しに臨んだ。銀行の一室で、行政書士の先生、売り主側と買い主側双方の不動産屋さんの立ち会いのもと、何通もの書類を取り交わす。そして、最後にマンションの鍵を手渡されて、引き渡しの終了。契約から5か月、晴れて“わが家”を手にした。

引き渡しに先立って、先週、リフォームをお願いする業者さんと打ち合わせを兼ねて、マンションを見に行った。マンションに入るなり、黙々と部屋の各所を確認する業者さん。確認が終わると、手を加えなくていい所、手を加えなければならないところを、丁寧に説明してくれた。
まずは、床。古いマンションの洋室は、建てられた当時はカーペット敷きのところが多い。フローリングの普及で、途中フローリング敷きに変えるところが多く、このマンションも今はフローリングになっている。その際、階下への音の影響を考慮して、Lー45という遮音規定が設けられ、それをクリアするために、既存の床を上げて、その上にフローリングを貼る置き床という方法が取られる。
当初、この既存の置き床の取り替えも想定していたのだけど、一部に補修が必要な以外、そのままの状態にフローリングを上貼りできるそう。これは、ありがたい。置き床の取り替えだけでも、結構な金額になるのだ。




このマンションを初めて見た際、気になったのが天井高と構造梁の多さ。
置き床すると、その分天井が低くなる。現状では、床から天井までの高さが2310㎜。一般の天井高すると低い。そして、構造梁が各所にでているので、余計に天井が低く感じるのだ。
既存の天井を抜いて、天井を高くすることにした。二重天井の状況を確認してもらうと、10㎝ほど高くすることができるそう。一瞬天井を貼らずに、構造体を露出する形で天井を高くすることも考えたけれど、思いとどまった。上の階がないので、構造体=天井することによって、断熱性への影響があるし、見た目も考慮して、天井は張ってもらうことにした。

次に、手を加えなければならない所。外壁に面した壁。
和室の壁の一部が、構造体から剥がれていた。20年前に張った断熱材、結露によって剥がれが生じたらしい。今の性能がいい断熱材に変えた方が、冬の温かさは全然違ってくるとのこと。コストが掛かるけれど、二重壁にすることを薦められた。
実際の様子を見ながら、ひとつひとつ受ける説明は全てがなるほどと思えることばかり。何しろ、メーカーのショールーム勤務だったら、知識はあっても現場を知らないのだ。このリフォームは、いい勉強になりそう。
業者さんからの提案で、そのまま残して置く予定だった和室を、他のお部屋と合わせて洋室に変更することにも決めた。

でも、肝心要のキッチンの決定はまだ。価格とスペックを、再度各メーカーに確認中。
そして、何より問題なのが床。肌のあたりが柔らかい針葉樹で、色はグレ—をイメージしているので、パイン材にリボスを塗装することを考えていたのだけど、業者さんからの「よくよく検討した方が・・・・」とのこと。濃い床に傷がついた場合、白く目立つこと、針葉樹なので傷付きやすいこと、複合合板ではないので反りが生じることが、その理由。
打ち合わせが終わった晩、様々な床材のサンプルをシャーペンの先でガリガリ削りながら、傷みの具合を確かめた。ウレタン塗装した濃い色のフローリングは、確かに傷が目立つ。そして、この場合修復は不可能と考えた方がいい。でも、パイン材にオイル塗装したものなら、塗装の浸透性も多少あるし、傷がついたら、その箇所だけ補修すればいい。傷はどこまで許容できるか、実際に張ってみないと想像がつかないけれど、当初のパインにリボスでいこうと思った。

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あと心配があるとすれば、転勤になった際、賃貸で貸している時に生じる傷や汚れのみ。これも、自分でメンテナンスすることを考えて、床も壁もできるだけ“塗る”ものにしようと思っている。
早ければ、来年にも貸すことがあるかもしれないな・・・・。

引き渡しが済んだ日、そして今日と、2日続けてマンションを見にいった。
manaは「あたらしいおうち!」とうれしそう。からっぽのお部屋の中を走り回っては、楽しそうにしていた。






夫がインドネシアに旅立った日曜日、manaと2人で巣巣さんへお邪魔した。
manaのお洋服にするためのラトビアのリネンと、友人へのプレゼントを買いに。そしてそして、兼ねてからお願いしていたダイニングテーブルを正式にオーダーするために。
アニキから始まった巣巣さんとの不思議なご縁。そんなご縁を新居を持つ際、何かひとつ形にできたらとずっと考えていた。無垢のダイニングテーブルを作ろうと考えた時から、巣巣さんにお願いしようと思った。リボスで塗装することを考えて、iwasakiさんが薦めてくれたのが、こちらのテーブル。サイズと細かい仕様の変更をお願いしてオーダーした。出来上がりが今から待ち遠しい。

iwsakiさんとは、時を同じくして、古い中古マンションを購入し、リフォームするという“リフォーム仲間”。その日、一足先に完成したiwasakiさんのマンションを見せていただくことになった。
木の質感や色、白の色を素敵に取り入れたインテリア。使い込むうちにどんどん味わい深くなっていくだろうなと感じた。オリジナルのキッチンも、工夫がたくさんで使い勝手もよさそう。素敵な素敵なリフォーム作品。どこかのインテリア雑誌で、この素敵なお家をみかける日もそう遠くなさそう。
わが家にも、参考にさせてほしいところがたくさんあって、色々と教えてもらった。iwasakiさんとは、「古い中古マンションを買ってリフォームする」という同じ目的があって、これまでにも色々と情報交換させてもらうことが、何より楽しかった。iwasakiさんの存在がなければ、もっともっと視野が狭いリフォームをすることになっていたと思う。素敵な人に出会えたことを、改めてうれしく思った。

manaは相変わらず、アニキが大好き。最近目にした光景は、朝の起きる場面のおままごと。
寝かした大きいアニキを、小さいアニキ2匹で起こすシチュエーションらしい。小さいアニキを手に持って「あしゃよ〜!お〜きて!」「ごはんよ〜」、今度は大きいアニキになりきって「ねむた〜い・・・」、負けずに小さいアニキが「お〜きて!!」、仕方なく大きいアニキが「おきた・・・」という感じ。なかなか、それらしくなってきて、見ていて面白い。
小さいアニキ同士、握手させる細かい動作もお気に入りらしい。ちなみに、小さいアニキに脚がないのは、manaがちぎったからです・・・・(苦笑)。

手にした鍵_a0090609_15155.jpg手にした鍵_a0090609_161332.jpg手にした鍵_a0090609_164380.jpg


by ma-n-na | 2007-03-25 01:34 | ちいさいおうち
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愛するむすめのmanaとsimpleなくらし・・・・たいせつにしたいこと。
by ma-n-na
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